ホームホスピスってなに?(第13回縁起でもない話をしよう会)

医療や介護・死の問題など、「縁起でもない話」として避けられがちな話題だけれども、本当は語り合うことが大切な話。それらに関するネタを話題提供者に話してもらい、その後に参加者同士で対話する場が「縁起でもない話をしよう会」です。

縁起でもない話を気軽に話せる程、人と人とのつながりのあるコミュニティ(地域・家族も含め)になると過ごしやすく、生きやすくなると私たちは思っています。

縁起でもない話をしよう会は、参加費無料、予約不要。妙行寺(鹿児島市和田1-4-1)ではおおむね2ヶ月に1回開催されています。※妙行寺以外でも、定期的に開催されてる地域があります。

現在は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンラインで開催しています。


8月5日(水)に開催された第13回縁起でもない話をしよう会では、NPO法人ホームホスピス理事長・看護師の河野博美さんがお話しくださいました。

↑こちらの動画ですべてご覧いただけますが、(前回省略しすぎましたので)少しは記します。

河野さんが運営されていらっしゃる”もくれんの家”は、鹿児島県内唯一の”ホームホスピス”。

”ホームホスピス”は、誰でも住み慣れた地域で、その人らしく(尊厳を大切に)最期まで暮らすことを支援するおうちです。

→全国ホームホスピス協会 (こちらのサイトに、全国に45か所あるホームホスピスのリンクもあります。)

”もくれんの家”で生活されていらっしゃるのは5~6名。病院でも施設でもない場だからこそ、一人ひとりの息づかいが感じられる人数です。

病院で食事をとらなくなっていた方が食事をとるようになったり、長らくお風呂に入っていなかった方が温泉に入ったり…人の尊厳を大切にしていらっしゃる人や場だからこその安心感はとても重要だと思いました。

”もくれんの家”にはマニュアルがなく、「自分ができることは何だろう」と考えながら生活していらっしゃるそうです。

スタッフの子どもたちが「ただいま」と帰ってきて宿題をしたり、寝転がったり、誰かが困っていたら手助けをしたり。”もくれんの家”で生活されている方が、洗濯物をたたんだり、他の方の髪をとかしたり。地域の方が、野菜を持ってきてくれたり、コーヒーを入れてくれたり。

人のつながり、気づかい、支え合い。”もくれんの家”が生活の場であるからこそだなと思いました。

今は鹿児島県内に1つだけのホームホスピスですが、”もくれんの家”のスタッフさんが鹿児島市吉野につくる準備をされていらっしゃるそうです。地域にあたたかな場が増えることは嬉しいです。

”もくれんの家”で生活されている方々のご様子や河野さんの葛藤・奮闘などもりだくさんな動画になっています。お時間のあるときにぜひYouTubeでご覧ください。

縁起でもない話をしよう会

医療・介護現場などの死の問題は一般的には「縁起でもない話」として避けられがちな話です。 でも縁起でもない話は、本当は語らないといけない大切な話。 そこで! 有志の集まりで「縁起でもない話をしよう」という集まりを開催しています。ちょっと覗いてみられませんか?どなたでも参加できます。 各地で行われている会の情報や内容のレポートなどをシェア・発信するサイトです。

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